大学院教育改革フォーラム 2025

開催概要・挨拶

開催概要

開催日程 2025年12月12日(金)13:30~18:00
(レセプション:18:15~19:30)
2025年12月13日(土)9:45~12:40
会場・開催方式 TKPガーデンシティ幕張 東京ベイ幕張ホール
(千葉県千葉市美浜区ひび野2-3)
12日の一部のプログラムのみ、オンライン配信をいたします。参加URLは申込者に連絡します。
メインテーマ 「博士の可能性、社会の未来」

ご挨拶

千葉大学長 横手 幸太郎

千葉大学長
横手 幸太郎

現在、私たちの社会は、Society 5.0やSDGsの実現に象徴されるように、大きな変革の時代を迎えています。テクノロジーと人間社会のより良い関係を築き、持続可能で豊かな未来を創造していくためには、高度な専門性に加え、柔軟な思考力と分野横断的な視野を兼ね備えた「知のプロフェッショナル」の存在が、かつてないほどに求められています。

政府においては、2024年3月に「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」が策定され、博士人材が社会の成長と発展を牽引する中核的存在であるという方向性が明確に示されました。さらに2025年2月には、中央教育審議会が「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~」をまとめ、博士人材が新たな知を創造し、社会にイノベーションをもたらす存在であることが強調されています。急速な少子化を背景に、高度な能力を備えた博士人材の育成と活躍は、日本の「知の総和」を支える鍵であり、今後一層重要な役割を果たしていくものとされています。

こうした中、千葉大学は2025年度の主催校として、「大学院教育改革フォーラム2025 ― 博士の可能性、社会の未来」を開催いたします。本フォーラムでは、アカデミアや企業の研究職にとどまらず、民間企業や行政、スタートアップなど多様な分野で活躍する博士人材をお招きし、博士課程での学びが社会でどのように活かされているのか、また、現代社会が博士人材に何を求めているのかについて、多角的に考察します。

特に今回は、博士人材のマルチキャリアに焦点を当てています。博士課程で培った専門性や思考力が、研究の枠を超えて社会のあらゆる現場で活かされていくことを、私たちは強く願っています。本フォーラムを通じて、博士課程で学ぶ皆さんに実社会で活躍する先輩の声を届け、エールを送りたいという思いも込めています。

本フォーラムが、博士人材と社会の結びつきを一層強固なものとし、大学院教育の未来を創造的に描く契機となることを、心より願っております。

千葉大学理事 小澤 弘明

千葉大学理事(教育・国際担当)
大学院教育改革フォーラム2025
事業責任者

小澤 弘明

この度、「大学院教育改革フォーラム2025」を千葉の地で開催できますことを、心より御礼申し上げます。
本フォーラムでは、博士人材の皆さまに向けて、二つの「出会い」を創出したいと考えています。

一つは、“外の世界”との出会いです。
本フォーラムでは、アカデミアにとどまらず、産業界や官公庁、スタートアップなど、多様な分野で活躍する博士人材の姿をご紹介します。博士課程に学ぶ皆さんがこうした“外の世界”に触れることで、自らの可能性を広げ、今後のキャリアを自分の言葉で描くきっかけとなることを願っています。今回のテーマ「博士の可能性、社会の未来」には、そうした思いが込められています。

もう一つは、異分野の学生との出会いです。

本フォーラムでは、分野横断的な学生セッションを通じて、博士課程の学びを社会課題の解決につなげる実践の場を提供します。異なる専門分野の知見を持ち寄り、チームで議論を重ねながら社会課題へのアプローチを検討し、その成果を発表する――こうした経験は、博士課程の学生にとってかけがえのない学びとなるはずです。

本フォーラムが、博士課程における学びの価値とその社会的展開の可能性について、多くの気づきと対話を生む場となることを、心より願っております。